大規模なプロジェクトの管理業務でPMOとして導入するメリット

プロジェクトの管理に関して「PMだけいれば十分ではないか」という意見を持つ人は少なくありません。とはいえ、プロジェクトの規模が大きい場合、PMOを置くことには大きなメリットがあります。その1つは「客観的な視点に基づく管理が可能」という点です。PMOはPMとは異なり、常にプロジェクトを総括的な視点から確認し評価しています。ですから、プロジェクトのニーズや潜在的なリスクにいち早く気付くことができるのです。

「PMの精神的な負担が大きく軽減される」というのもPMOを置く大きなメリットと言えるでしょう。各プロジェクトのPMがサポートを必要としている場合、すぐにPMOへ相談して指示を仰ぐことができます。人員不足などプロジェクトのリソースが不足している場合、PMにかかる精神的な負担は大きくなりやすく、徐々に業務のクオリティが低下して、ミスが起こるリスクは高まります。PMOはそうした場面で良きアドバイザーとなってくれるのです。結果として、各プロジェクトが成功する確率は非常に高くなりますから、企業としての成長にも大きく寄与できるでしょう。

「プロジェクト同士のシナジー効果を生み出せる」というのもPMOを置く大きなメリットと言えるでしょう。PMは担当するプロジェクト以外のことを考慮する余裕がほぼありません。一方、PMOは複数のプロジェクトを管理しているので、それぞれのプロジェクトが持つ強みを組み合わせて、これまでなかったようなシナジー効果を社内に作り出すことができるのです。